はじめに

犬にも人間と同様に関節の障害があり、それらは3つの構造体が変化することにより発症すると言われています。一般的にこの症状は、急激に起こるのではなく、徐々にこの部分が変形して起こってくることが多いです。発症するまでは、まず初めに構造的な損傷へとつながる炎症が起こり始め、その炎症によって状態を悪化させていくのです。ここでは、犬のこの部分に関する疾患の特徴や症状について紹介します。

犬の関節の特徴

特徴としては、構造に関して大きく3つの部分から成り立っており、「軟組織」・「高組織」・「関節液」です。
軟組織は、この部分の位置を正しく保つ他、その動きを正常の制御します。更にその動きを滑らかにするため隋液を生成して潤滑のするとともに、軟骨にも栄養を与える働きをする重要な部分です。
硬組織は、軟骨と骨から構成されており、軟骨では人体にかかるあらゆる衝撃を吸収することで、表面の摩擦を最小限にとどめて動きを容易にする働きがあります。また、軟骨の下にある骨は軟骨表面の形状を決定して、体重を支えるために必要な強度を提供する働きをします。更にこの部分は、血管や神経も提供する役割も果たしています。
関節液は、滑らかな動きを行うための潤滑剤として作用しており、軟骨のある硬組織へと栄養を運びます。液自体は、そのほとんどが水から構成されていますが、その中には保湿成分として知られるヒアルロン酸なども含まれており、豊富な栄養成分でもあります。
これら3つの組織が正常に機能することで、犬の活発な行動が行えているのです。

犬の関節の障害や症状

今や犬をペットとして飼う割合は実に4世帯につき1世帯と言われており、その多さが分かります。それが故、多くの障害を持ったペットも多く存在しています。
この部分の障害として発症する原因には、先天性の場合と後天性の場合の2タイプがあり、先天性のものでは「股関節形成不全」・「肘の異形成」・「膝蓋骨脱臼」・「離断性骨軟骨症」などがあります。
また後天性での原因として考えられる原因は、「外傷によるもの」・「免疫介在性疾患(リウマチ)」・「感染症」・「がん」などが考えられます。その中で一般的な原因が外傷によるものであり、感染症やがんは稀です。
このような障害が起こると、犬にはぐったりした歩き方、階段を上ることが辛くなる、寝た状態から立ち上がれない、運動を嫌う、患部を過剰になめる、患部に触れられるのを嫌う、食欲が低下するなどの行動が見られるようになります。

まとめ

大切なペットである犬に、このような様子・行動が見られるような場合には、念のため一度獣医に診断を求めるようにしましょう。ペットは人間のように言葉を発して相手に伝えることができないので、飼い主がきちんと毎日の行動を把握し、通常と異なった様子に気付くことが大切であり、それが愛犬の体を守ることにも繋がるのです。